吾輩は
寒がりである。
理由は
定かでは
ない。
一方、うちの
師匠は。
人間
カイロ。
お風呂上がりなんて、
ほっかほっかほっか状態である。
その
熱は
放出されることなく、しばらくの間は
体に
蓄電されているらしい。
コンセントを差し込んだら、お
湯でも
沸かないかなあ。
あっ?それは無理難題?
生卵を
温めていたら、
ゆで卵くらいにはなるかもしれん。
以前、あまりにも
寒かったので、そこら辺にあった物を手当たり次第に
着込み、体に
巻き付けていたら、
「・・・写真、
撮っとく?」
と師匠に
言われた。
記念に
残したいほどの、すごい
姿だったらしい。
寒い話と言えば。
以前、勤めていた
会社は、かなり
過酷な環境であった。
夏はとっても
暑く、
冬は限りなく
寒い。
夏は
蒸し風呂、
冬は
クレバス。
間違いなく、
外よりも
室内の方が
寒かった。
出勤すると、そのまま
コートを着て、
マフラーをし、指先が出た
手袋(室内専用)をつけ、着席したら
ひざ掛けをする。肘や膝の関節が
曲がらん、というくらい
着込み、
靴下はもちろん二
重三
重に。
それでも寒い。寒いったら寒い。
手がかじかんでパソコンのキーがまともに打てない。
室内にいるのに、顔が冷たくて、鼻が凍傷になりそうだ。
部屋に来る
すべての人に
「さむさむさむさむさむい」と訴えていたら、
別の建物にいる(ちなみにそこは、
南国楽園である)上司や同僚が、
カイロを贈ってくれた。
そんな
劣悪な環境下で勤務すること
数年、どうやら体の
芯が
ぴきーんと凍りついてしまったようである。今では常に、体の
どこかが
寒いし
冷たいのだ。
そんな
寒がりの私ではあるが。
何を血
迷ったか、
北上開始。
ときに連れ去られ・・・。
トンネルと
抜けると・・・。
そこは
雪国であった。

ひょえええぇぇぇぇぇー。
新潟県大湯温泉に到着。オジジ・オババ、カエル姉さん・豆すけ、私。
もこもこ着込んで
寒冷前線とともに
北上す。カエル姉さんの旦那様と師匠は留守番。
来てしまったのなら致し方ない。
温泉につかって
おこたに入って・・・。
えっ?却下?
えっ?この大雪の中、外に出掛けるの?
大湯温泉
旅の
主要
目的。

豆すけ、スキー場
デビュー。
宿から
歩いて5分ほどの
大湯温泉スキー場へ。小さな小さなスキー場。滑っているのはほとんど
地元の人で、子どもたちのよい
遊び場となっているようだ。頂上から
ノンストップ、
ノンブレーキ状態で、滑り降りてくる。その様子はとても
楽しそうである。
スキーウェアに身を
包み、帽子をかぶり、ゴーグルをつけた豆すけの
姿は、なかなかきまっている。が・・・
何故か・・・。
垂れ目状態。
帽子やゴーグルで、
顔全体が押し
下げられているからか?
うーむ、
似ている。
ラスカルにそっくり。間違いなくラスカル。どう見てもラスカル。
一方、カエル姉さん。息子の顔をマジマジと
眺めて、
「ほら、あの、ギター持って『
斬る』人に
そっくり!」
あ?そんな人いましたっけ?
「ほら、えーと
波田陽区!」
あ。確かに垂れてますわ、ハタヨウク。
あ。似てる、似てる。
わっはっは。
それはさておき。
オジジと私は、
スキーを。豆すけとカエル姉さんは雪
遊びを。
と思ったら、豆すけ、スキーやる気
満々である。オジジと私がスキーをしているのを見て、やってみたくなったらしい。カエル姉さんは急いで道具を
借りに行く。まずは板を履き、立ち上がって、歩くことから
始めましょう。
ジタバタジタバタジタバタ。
こらっ。スキー板を履いて暴れるな!
うーむ・・・やはり。
10分で
挫折。
まあカエル姉さん曰く、「石橋を
叩いても
叩いても
叩いても渡ら
ない」性格からすれば、「やりたい」とチャレンジしたこと自体が、
進歩である。
こどもは
風の子
雪の子
元気な子。

ソリ遊び。楽しそうだ。
どっかーん。
雪中へダイブ。

ふわふわ新雪。問題なし。
遊べ
遊べ。どんどん
遊べ。
豆すけは、ソリよりも
歩くことが
楽しいらしい。雪の中を
ずっとひたすら
転げ回っている。深みにはまってもがくのが、おもしろいようだ。
そんなにラッセルが楽しいとは。もしかして、山男向き?
雪といえば、お約束の雪だるま。

ではなく、なぜか雪
山作りに熱中。
これだけ遊べばお
腹も減る。

ほかほかおでんとフライドポテトで、ちょっと一休み。
スキー場には、小さな
レストハウスがあって、麺類やカレーなどの
簡単な食事をとることができる。温かなものが食べられるのは嬉しい。
オジジはラーメン。

眼鏡が曇りません?
コロッケサンド。

小腹を満たすのにちょうどよい。
たこ焼きと、またしてもフライドポテト。

豆すけは
フライドポテト星人である。
あ。実家全員、そうだった。
まだまだ
遊ぶ豆すけ。
でも、
大人は風の子・雪の子じゃ
ないのだ。
おーい。
帰るぞ。

オババもひとり、宿で待っているしさあ。
こらー。
戻るぞ。

すいませーん、寒いんですけど。
大人は、温泉につかって、おこたにあたって。

美味しいお酒を
飲みたいのだ。
と、いうわけで。
強制
送還。
宿への
帰り道。豆すけが突然、
「手が
痛い、指が
痛い」
大
騒ぎ大
泣きパニック状態に。もしや怪我でもしたのかと思ったら、どうやら
冷たさを、
痛いと感じたらしい。
痛いと
感じるほどの寒さは、
初めての
体験であろうから、豆すけ自身も驚いたのであろう。
雪ん子は一転して、
泣きん子に。
温泉入って、ごはん食べて、暖まろう。
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