バナナが食べたい。
でも、バナナだけではなく、
ヨーグルトと食べたい。
バナナ+ヨーグルト。
朝だけでなく、昼はもちろん、夜ごはんにだって、
食べたくなる。
別に私は、バナナとヨーグルトがなければ生きていけない体ではなく。
別に私は、毎日毎食バナナとヨーグルトを欠かさないというわけでもなく。
ちなみにオジジは、数十年、毎朝黙々ばふばふ、りんご+ヨーグルトを欠かさない。
あればあったで
食べるけど、なければ
ないでなんともない。
スーパーで、バナナの前を
ふいっと素通りできるし、ヨーグルトの棚を
じいっと見て、試しに手に取ってはみるものの、買わずにレジに向うことの方が
多い。
だって、師匠はヨーグルトを食べないんだもん。
が。
不意にやってくるのである。
バナナが
食べたい!ヨーグルトと
食べたい!
Give me BANANA!
バナナを
買うために、ヨーグルトを
求めて。スーパーへと
向うのである。
何かの
ついでではなく、バナナとヨーグルトを
買うために、颯爽と自転車にまたがり、
砂煙をあげながら、
猛然とペダルを漕いでゆくのである。
ちなみにカエル姉さんは、麗しきOL時代、家から駅までの自転車さばきは見事であった。同時に家を出たはずなのに、カエル姉さんの後ろ姿はみるみる遠ざかっていき、砂塵の彼方に消えていったのである。鬼気迫るものがあったなあ(遅刻するからね)。
バナナとヨーグルトを
カゴにいれて、一安心したら、
ついでに牛乳やら特売のお肉やらお豆腐やらを買って、はいお会計。鼻歌交じりに
ひゃららららぁと、自転車を漕いで
帰ってくる。
翌
朝、
うふうふしながら、
食べるバナナ+ヨーグルト。師匠の分も(無理矢理)出して
食べさせているが、師匠は何も言わず、黙々と口に
運ぶ。
で。
その数日
後。
あ。のどイタッ!あ。鼻水出た!クシャミも止まらん!
あ。熱も出ちゃった。
ダウン。はい、一日食べて薬飲んで寝てを
繰り返すことに。
そんな
時、
ああ、あってよかった、バナナ様、ヨーグルト様。
私の場合、風邪をひいても食欲が
落ちるということは滅多にない、というより
全くない。ごはんは、普通に
しっかり食べられる。ただ、鼻水
ずるずる咳
ごほごほ状態で焼き肉を
じゅうじゅう焼きながら
食べるというのは、さすがに
辛くてできんが。きっと、味もよくわからんだろうし。
風邪をひいた
時、私はたいていひどい
のどの痛みに悩まされ、鼻がつまって口呼吸しているので
口中が乾燥してぴりぴり
痛くなっている。なので、口当たりの
いいもの、のどごしが
よいものを、
求める傾向にある。
そんな時、バナナ+ヨーグルトは最
高最
適最
上の
組み合わせなのだ。
バナナとヨーグルトを少し
混ぜ混ぜして
馴染ませる。あれば、ストロベリーなどのヨーグルトソースやメープルシロップなど。それをスプーンで一口頬ばれば、
ひんやりとろんすうっ。
嫌な刺激もないし、ひっかかることもない。バナナが口の中で
あっちゃこっちゃ飛び跳ねたとしても、痛くも痒くもない。豆腐の
角に頭をぶつけて何とやらというように・・・あれ?
違うな。すまんすまん。
ああ。これさえあれば、乗り切れそう。
おでこに
冷えピタ、首には
ぐるぐるタオル、髪の毛
ぼさぼさという、何とも
情けない姿でひとり、スプーンを握りしめながら、
じわじわしみじみシアワセを感じている午後2時・・・。
そろそろ
帰るよコールをしてきた師匠に、
「バナナとヨーグルト(プレーン)、ポカリスエットとレモンウォターみたいなもの」
と買い物のお
願いをして、
すやすやぐぅぐぅ眠りに入るのである。
ふっと。
気がついたのだが、バナナ+ヨーグルトに
心がときめく時。
体調が
悪いか、
崩れる一歩手
前。
のような気がする。
疲れて疲れてもうだめという状態ではなく、
風邪気味、
風邪引きそう、
風邪でダウンしそうになると、にわかに
SOS信号が発せられる。そうなると、バナナの
前を素通りできなかったり、バナナの
ためだけに買い物へ行くという、
異常行
動に出るのではないだろうか。
ほらほらほらぁ。こんな調子じゃ風邪ひくぞぉ。
バナナ買っておいた方がいいんじゃないかぁ。
ほれほれほれぇ。ヨーグルトも買っておけぇ。
と
パッパッパッパッと、シグナルが点滅して
危険を
知らせてくれるかの如く。
不思議なことに、風邪がよくなり
すっきりしてくると、台所の片隅にバナナが
ころんと転がっていても、
「あ、なんだ、バナナか」くらいの
極めて
素っ気ない態度になる。
そのうち、真っ
黒けぇになってしまい、
あわあわ慌てて朝ごはんにそのまま食べてみたりするのであるが、感動が
薄い。申し訳ないくらい
淡泊な気持ちでもぐもぐ食べている。
バナナさまぁ。ヨーグルトさまぁ。
と
熱く
追いかけ回していた日々が、
懐かしくさえ思えてくるのだ。
そういえば。
最近、実家に帰ると、
常備バナナが
ごろごろごろんしているのが目にとまる。
「あ、バナナが
切れそうだわっ。買い物に
行かなきゃだめねえ」
という会話が、オババとカエル姉さんの間で
交わされていたりする。
そういえば、豆すけは赤ちゃんのころから
バナナ星人であった。三食デザート付きの
デザート星人でもある(デザートとはいっても、主に果物などだが)。
豆すけとカエル姉さんの間には
独特の
ルールがあって、ごはんの
途中でデザートを
食べてもいいことになっている。ただし、その
際にはカエル姉さんに
許可を取らなければならない。
「デザートを食べたら、ちゃんと
ごはんを食べるので、デザートいいですか?」
ごはんが進んでいなければもう少し食べてから、それなりに食べていたらどうぞ、という
流れになっている。デザートを食べた後、さらにごはんを食べて、ご馳走様という
感じだ。もちろん、いつも素直に
ごはん→デザート→ごはんとなるわけではなく、デザートだけ食べて、ごはんを食べない時もある。そんな時は、にわかにカエル姉さんの髪の毛が
パチパチ火花を散らして
逆立って、
雷鳴がとどろくのだ。
赤ちゃんのころのバナナブームは
去ったのかと思っていたが、そうでもないらしい。朝ごはんのデザートはたいてい、バナナ+ヨーグルトであって、
好んで食べているようだ。
よく見てみると、ほかの人々も
同じものを
食べている。最近、オババはバナナ+ヨーグルトを欠かさない。以前は、いくら言ってもヨーグルトなぞ食べなかったのであるが、最近は
毎朝
食べているようである。だから、バナナ
常備は豆すけのため、というよりは
オババのためであろう。実家に帰れば、私も一緒に
それを食べている。
時折、
謎の白い物体が器に盛られて冷蔵庫に
入っていることがある。なんじゃこりゃあと首を傾げていると、ヨーグルトとバナナを混ぜ混ぜしたものであって、カエル姉さんが朝ごはんの
シメに食べるとのこと。
実家でのカエル姉さんの朝ごはんは、とてつもなく
ゆっくりである。せっかく温めたパンも、熱々のカフェオレも
冷め切ってしまうほど、
のんびりと新聞を読みながら食べている。読んでいる間は完全に
口がお
休み状態になっていて、一応、
手にパンを
持ってはいるものの、そのまま
銅像のように
カキンと固まっている。新聞を読み
終えた後に、慌ててパンを食べているといった感じだ。豆すけのデザートと一緒に、自分のバナナ+ヨーグルトも準備しておく。それは食事の
最後に食べるものなので、ゆっくりのんびり食べている間に、
生ぬるくなってしまう。だから、冷蔵庫に入れて冷やしておくのだそうだ。
さて。
そんな
実家軍団がやってきたGW。何だか全員、あっちこっち
ボロが。
豆すけ→2日前まで熱。薬を飲んだら「すっきりしたぁ」と快復模様。
オジジ→風邪(GW後、医者にかかるはめに)。
オババ→風邪?花粉?
カエル姉さん→慢性疲労。
師匠→クシャミ・鼻水(GW後、大変なことに)。
弟子→疲れ蓄積中(GW後、ヘルペスができちゃった)。
それでもせっかくだからと、GW恒例の
陶炎祭へ。
笠間焼の一大イベント。
100を越える窯元のテントが並ぶ中、
ぶらぶら見て歩くのも楽しいが、根気がいるのも事実。笠間焼は、
私にとっては高価なので、よほど気に入らないと手が出せない。
快晴なのはありがたいが、強烈な日射しの下に
ずっといるのは辛い。パラソル付きのテーブル席は満席で空く様子がないので、オジジたちは日陰を探しに、私たちは
ごはんを買いに出掛ける。実は、この
買い
食いの方が
楽しみだったりして。
おこわやらピザやらソーセージやらいろいろ買い込んできて戻ってくると、あれれ?
どこに行っちゃったんだろう。
キョロキョロ探していると、カエル姉さんが遠くの方を指さす。
あ。
あんなところに。

ピクニック気分でいいかもね。
お盆を貸してもらったので、豚汁も無事調達。

シートに座りながら、みんなで箸を伸ばしていろいろ食べまくる。
その後、オジジは
昼寝。師匠と豆すけは池方面へ
遊びに(予想通り、靴や洋服を濡らして大騒ぎ)。女三人衆はお買い
得品を幾つか購入して、
ヨレヨレ状態になりながら家に戻る。
ゆっくりお茶でもと思ったが、そんな余裕は
ない。
ルブランのケーキ。

オジジと豆すけの
誕生日にと、師匠が買いに
走ってくれた。ホテルで食べる用に持たせることに。
焦っていたのには
訳がある。土日の夜はいつも
混んでいるけれど、GWはさらに
恐ろしい状態になる
あいよ寿司でごはんを食べることになっていたからである。結局、一番
混んでいる時間帯にお店へ
突入してしまった。
待っている間、豆すけが漢字の
先生になってくれる。漢字が大
好きな豆すけは、覚えたての漢字を手のひらに、指でなぞって
書いてくれた。すると案外、書き順を間違って覚えていたことに気がついて、私は
あははっと苦笑い。
まぐろ星人豆すけ。ひたすら赤身を食べる。

トロとか何かがトッピングされているお寿司は、あまり好みじゃないようだ。
はじめてカウンターに座って、
自分で注文する豆すけ。
「わさび抜きで、マグロの赤身をひとつ、お願いします」
と言った後、
「ああ、
緊張したあぁぁぁぁ」
と
叫ぶ豆すけ。まだまだ可愛いものだ。
おあいそ、お願いします。計6人分。

体調が悪いからか、オジジはあんまり食べなかったなあ。
翌日は、豆すけご要望の
ひたち海浜公園へ。私も
はじめてだ。
広い。
ひろい。ひろい。
広いぞぉ。
ひろいぞぉ。ひろいぞぉ。
移動するのも大変だ。園内を結ぶ鉄道はあるのだが、チケットを買っても、大混雑で乗れない。
ぶらぶら歩いていくことに。
これが噂の
ネモフィラの丘。
ゾロゾロゾロゾロゾロゾロと人が連なっている。まるで巡礼のようだ。
一面の
青。不思議な印象。

オババは「北海道のラベンダー畑を思い出す」とのこと。
こちらに遊びに来てからずっと、カエル姉さんが「ネモフィラのソフトクリームがある、青いソフトクリームがある」と、
唱え続けていた。
念願のネモフィラソフト。ラムネ味。
ネモフィラ鑑賞後は、豆すけ
の時間だ。

遊園地で遊び放題と言いたいところだが、どこもかしこも行列だらけ。でもまあ、それなりに満足した様子。
お昼を食べるタイミングを
逃し、適当に済ませることに。

アメリカンドッグがあれば言うことなし。
で、この
後。
ぐるぐるチューブで豆すけは、
迷子に。
私と一緒に入ったものの、豆すけのスピードについて行けず、見
失ったら最後、子どもが
すべて豆すけに
見える。
全く区別がつかん。カエル姉さんなら見
分けられるだろうが。
で、迷子の
呼び出しあり。
カエル姉さんと一緒に
ダッシュで迎えに行くと、
「何だよ、おっせえなあ」
みたいな
超ふてぶてしい態度でイスに座っている、豆すけあり。
豆すけは、どうも迷子
慣れしているようだ。私とはぐれてしまい、
自分は
迷子になったのだと
判断。近くの係員のお兄さんに、
「すみません、
迷子になりました」
と
申し出たらしい。「お母さんの名前や自分の名前と年もすらすらと言えましたよ」と係のお姉さんが褒めてくれたけれど。師匠も、「迷子になったとき、自分がどうすればいいのか、きちんと判断できて偉い」と褒めてくれたけれど。
そんなこんなで
嵐のようにやって来て、去っていった実家軍団。
2ヶ月
遅れのバレンタインチョコレート。カエル姉さんから師匠へ。

私が、実家から戻るときに忘れてしまい、今になってしまったのだ。
オババから、愛情のこもったおみやげ。
天野フーズの即席味噌汁&野菜スープ。ぐうたらな娘には、ありがたい。
その後、GWは特に予定もなかったので、師匠とふたりで「焼き鳥買って家で飲もう」の会、を開くことに。

というよりは、とりあえず家で
だらだら飲んじゃいましょう
的飲み会。
そのうち、師匠が
くしゃんくしゃんごほごほずるずると、怪しくなってきて。
どうしても麺より具が
多くなくちゃ
許せないの何か
文句あります
的焼きそば。

これを夕ごはんに食べた
後、師匠が突然、
「・・・あ、のど
痛い」
と
呟いて、ダウン。実家軍団
強烈菌をもらって風邪をひいたのかと思い、おでこに冷えピタを
貼ってあげ、とろける杏仁を
作ってあげ、おじやをいそいそ
仕込んだりと、動きまわる弟子。
八郷しゃもで出汁を取り、お肉と野菜を一緒に煮込んだ
おじや。

具合が悪くなると、やっぱりおじやが
恋しくなる。
が。
寝ても
覚めても一向に具合はよくならず。もしやこれは風邪ではなく・・・。
花
粉か?
という結論に
達した次第である。世間は、
スギ→ヒノキ→?まだまだ花粉の脅威は
続いていて、今日もマスクが手放せない師匠である。
あっ!ふとん干しちゃった!ごめんねっ!
と。
師匠の身を
案じていた弟子が、
またしてもやってしまった
うたた寝で、
風邪ひいちゃったっ!
ということになり、→
最初に
戻る。
風邪をひいてもお
腹はすくから、ごはんは
食べたい。鶏の照り焼き
どかんっ!

むね肉は超お買い
得。安くて助かる。そんなにパサパサしないし。
具合が悪いと、ついつい
下を向いて
とぼとぼ歩き
がち。でも、
下を向くと鼻が
ずるずるするんだなあ。
ふんっと上を見
上げると、あらら、胸が
ざわざわするようなかっこいい
雲が。
ごはん、
何にしようかなあ。
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