先週の日曜日、師匠、2週間ぶりのご帰宅。当然、身ひとつで帰ってくるわけがない。
どっさり大量の洗濯物をお供に連れてきたので、洗濯機はひさびさのフル回転。しかも頑固な汚れのおまけ付きときている。
しかし、弟子パンきち、文句ひとつ、じゃなかった
三つは言わず、せっせと
健気に洗濯に励む。なぜ、こんな世にも珍しきことが起きているのかというと、師匠は
秋も一緒に連れて帰って来たからなのだ。
これが我が家に連れてこられた
秋。
どーんっ!大量の栗。蒸しさつまいも。そして、梨。さらに、自家製のとっても美味しい梅干もいっぱい。
最初、師匠がこれを差し出したとき、あまりの量に呆然・・・。だが、すぐににんまりしてしまった。私が大好きなものばかりである。茨城は栗の大産地であるので、直売所で栗を買おうか迷っていたところであった。これは、救いの神。
ただひとつ・・・大きな問題がある。それは
師匠、
栗が嫌いである。信じられんことだが。
「なんかさあ、
もそもそぼそぼそしていて、美味しくないんだよねえ」
と
ぼそぼそ、小声でつぶやく。と、いうことは・・・?
この大量の栗、消費するのは私ただ一人ということか。明らかに許容範囲超えている。もしかして、これは
秋の
デブ屋大作戦の一環だろうか。
師匠が帰ってきたとなれば、いままでのお気楽ひとり暮らしは閉幕。夕ごはん作りに頭を悩ます日々が始まるのだ。師匠はひさびさのおうちごはんなので、私も気合を入れて手料理を作らねば・・・という
殊勝な心がけはあいにく
持ち合わせていないので、一番楽ちんで師匠がもっとも喜ぶものを考えた。
それがこれ。師匠のお気に入り。北海道限定サッポロクラシック。

いつもは物産展でしか購入できないのであるが、なぜか近くのスーパーで売っていた。不思議なことに、師匠が落ち込んでいたり、急がしくてダウンしそうなときに、ふらふらと買い物に出かけると、たいていこのサッポロクラシックに出会う確立が高い。今回も例外ではなかった。
そして、師匠が連れてきた
秋、さつまいもで作ったポタージュ。

普段、おかずにかぼちゃやさつまいもを使うと、ほとんど箸をつけない。だが、
やえ子さんの
秋!ノンオイル★さつまいものポタージュを見たときに、これなら師匠も食べそうだと思い、早速作ってみた。
やえ子さんが「味噌」でも美味しいということだったので、味噌+豆板醤でアクセントをつけて、知らん振りして出してみた。
「これって、さつまいもなんだ。でも、美味しい、美味しい」
とお気に召した様子。心の中で小さくガッツポーズ。
やえ子さん、ありがとう。本当に美味しかった。
そんなこんなで、ばたばたしつつも、今度の紅茶教室に持っていくパンの試作作りと確認を
こそこそこそ 続けていた私。前の記事で、バナナのパンが酸っぱい香りがすると書いておいたが・・・
予感的中。やはり、今回も思い通りにならず。
むにゃむにゃむにゃ。
配合を少しだけ変え、発酵を急がずにじっくり待っていたら、どうやら待ちすぎてしまったらしい。師匠と味見をしてみたが、香りだけでなく、味にも酸っぱさが出てしまっている。酒粕酵母でここまで酸っぱさが出てしまったら、とても人には食べてもらえない。
やえ子さん、申し訳ない。また、失敗してしまった・・・。
やはり、バナナはバナナのみ、アールグレイはアールグレイのみで使ったほうがいいかもしれない。
Mrs.Breadさんからいただいたコメントにもあるように、チャイ+バナナの組み合わせはどうだろう。Mrs.Breadさんの
チャイ☆ベーグルからヒントをもらえそうな気がする。
味を確認するために焼いた
ぐるまる堂印の
味噌バターかぼちゃパン。

今回はミニ食パン型ではなく、大き目の型で。バターのくどさを感じさせないように、いつもの食パンより、生地量を減らして、やや軽めの食感に。
突然、師匠は朝から会議があるのでお弁当が欲しいということになり、このパンでサンドを作ってみた。

サンチュ+ビアソーセージ+マヨネーズ。サンチュ+柚子コショウ風味のサラダチキン。そしてクリームチーズ+カシスジャム。
パン自体の味がわりと強いので、具材はいたって単純に。そして少なめに。って、これが普通か。私がいつも
ぎゅうぎゅう詰めすぎなんだろうな。
私も、お昼に同じサンドをパクリ。

大量の栗を剥く合間に、ささっとお昼ごはんを平らげた。やはり今回はシンプルで大正解。
栗の皮むき。まだまだ終わらない。ひたすら、栗と向き合いながら
もくもくと剥き続ける。なんだが・・・このまま静かに剥き続けていたら
修行僧の気分になってきた。
無心。雑念をはらい、ただ栗のみを見つめて剥き続けるべし・・・。
ぽくぽくぽく。ちーん。
あ、 飽きちゃった。だって、手痛いし。
このように忍耐力のない弟子。早くも夕ごはんが楽ちん方向へと走っている。そんな昨日の夕ごはんは、はい、どーんと簡単ネギトロ丼。
「調査に行っている間の方が栄養状態がよかったんじゃないの?」
「まあ、3食きちんと食べてはいたなあ。飯なんて、
3杯も食っちゃった」
み、見てみたい。師匠が3杯、ごはんをお替りする姿。私、師匠がお替りした姿って、そういえば一度も目撃したことがないような気がする。
「すごいねえ。いままでうちではごはんお替りしたことないじゃん」
「まあ、調査のときは食べないと、体がもたないからねえ。それに・・・」
「なにか問題でもあったんで?」
「おかずが
海老だったんだよねえ。それも週2、3回も」
師匠は
海老アレルギー。かわいそうにのう。まあ、うちでは海老が出ないだけ、まだいいかな。
さてと、また修行僧に戻るかな。
ぽくぽくぽく。
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