爆発ホットケーキ。
フライパンに生地を入れすぎて、ぼんっと生地が吹き出したり飛び出したりした現象を「爆発」、と呼んだわけではない。
ここ最近、
何でもやりたがるチョロ助。
何でもできると言い張るチョロ助。
でも肝心なことはやる気
ゼロ。自分で靴を履くとか脱ぐとか。
「チョロ助がやるよ、チョロ助がやるよ」
と
チョロチョロチョロチョロ、ハハにまとわりついてくる。余裕がある時は、
「はいはいお願いします」
と、にこやかに対応できるのであるが、時間がなくて急いでいたり、片付けがなかなか終わらずに焦っていたりすると、いっつもいっつも
聖母マリア様ではいられない。
が、それでもめげずに、
チョロチョロやるやる攻撃を仕掛けてくるので、とりあえず、朝と昼の洗い物は一緒にやることにしている。ザアザアカチャカチャと水の流れる
音と食器がぶつかり合う
音がすると、「洗い物するの?洗い物するのぉ?」と
叫びながら、踏み台つかんで流しへと吹っ
飛んでくる。
最初は見ているだけだった。しばらくすると、流しに置かれた食器をいじり始めるようになった。次は食器に水を溜めたり移し替えたりするようになり、さらに、ハハが流している蛇口へと割り込んできて、一緒に水で流そうとするようになった。日に日に行動が進化していく。
最近はスポンジを手にとって、フライパンとか鍋とか、大物を洗っている。基本、割れ物・刃物は触らせない。「割れると危ないからね、使えなくなっちゃうからね」って
教えていたハハが、
がちゃんっ。
師匠のビールのグラス、
割っちゃった。
ごめんねぇ。
チョロ助には汚れを落とそうという意識はないので、スポンジでなでているだけ。私が洗い終わった物をチョロ助に預けると、スポンジでなで回して洗ったつもりになり、
満足している様子。
観察大好きチョロ助は、ハハの手の
動きをよく
見ていて、まるで
再現するかの如く同じ動きをする。鍋の中を
ぐりぐりっと洗ってひっくり返し、底を
ぐるぐる洗ったらフチを
ぐるぅと一周するかのようにして洗う。そのうち、洗うことから逸脱。違う遊びへと移行。この間は、スポンジを絞って泡をアワアワ取り出してフライパンに入れ、「ホットケーキが焼けたよっ」という遊びになっていた。が当然、流しのフチまで
泡だらけ。チョロ助の腕も
泡だらけ。ひどい時は、ツツツツツッーと泡や水が
床につたっている。もうそこは
諦めて、終わるまでグッと
堪えるのみ。
そのうち、お鍋やフライパンだけでなく、流しまでスポンジで洗い始める(それは食器用のスポンジなので、できればやめて欲しいのだが)。それをかなり長時間、飽きずにやっているので、結果的にフライパンや鍋、流しまで
ピカピカになっている。それはそれでありがたいことではあるが。
ハハは、チョロ助の手が洗剤で荒れやしないかと、ちと心配。今のところ、お湯を使って流させてはいないので、大丈夫のようだ。
洗い物に限らず、ハハが何か作っていると
チョロチョロ寄ってくる。この間、お昼ごはんにホットケーキを焼く準備を始めたら、『しろくまちゃんのほっとけーき』の一節、
お砂糖入れて牛乳入れてよくかき混ぜるのねぇ
と、
呟きながら台所めがけて一直線。もうやる気満々なのだ。まあハハは予想どおり。よって、まずはたまごをボウルに割り入れてほぐし、牛乳入れてから泡立て器をチョロ助に
渡してかき
混ぜさせることにした。が、ボウルの中で泡立て器が
がちゃがちゃと動いているだけなので、一向に混ざらない。ハハが手を出すと、
「自分でやる!自分でやる!手を離して!」
と、手を振り払おうとするのだ。踏み台に乗って、一生懸命がちゃがちゃ混ぜようとしている後頭部もしくは後ろ姿は微笑ましいわあっ、なんて眺めていたら、
油断大敵。ああ、やってしまった、予想どおりというか、ハハの配慮が足りなかったというべきか。
がたんっ・・・だらーんっ
チョロ助の手には
長すぎて
重すぎた、泡立て器。混ぜようとしていた左手に神経が集中。となると、ボウルを押さえていたはずの右手はどこへやら。
こなはふわふわ ぼーるはごとごと だれかぼーるをおさえてて
まさにしろくまちゃん
状態。はいはい、ハハが押さえましょうねぇって、手を出すべきであった。
手が滑ったのか、力が入りすぎたのか、泡立て器とともにボウルが手前にがったんと倒れた。牛乳とたまご混合液体が、
つつつつつつぅと引き出しをつたり、床へと広がっていく。
あ。やっちゃったね。
ハハはここまでは、
冷静であった。牛乳とたまご混合液が、どぼどぼどぼっと床へと
直に流れ落ちてくれればよかったのだが、調理台からだらんだらんと床につたっていくまでに、三段の
引き出しあり。その引き出しの隙間に、混合液が
流れ込んでいくのが
見えてしまった。
こ、こ、こりゃあいかん。
と速攻、拭きに入ろうとすると、
いけないことをしてしまったと感じ取ったチョロ助、パニック状態へと
突入。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいと泣きじゃくる。いいよ大丈夫よ、怒ってないから、となだめだのだが、
だぁっこおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
と
大絶叫。チョロ助の洋服は液でびちょびちょ。ハハの手も汚れている。この状況で
どうやってだっこせいというんじゃいっと、ハハはなだめになだめたのであるが、
火に油を注いじゃったみたいなのねぇ。涙
ボロボロ鼻水
ダラダラ、
叫びまくるチョロ助。どうにもならん事態になったのじゃ。
もうそうなると悪循環。
ハハもついに、
大爆発!泣き叫ぶチョロ助を横において引き出しの掃除にかかる。パッキンの間にも入り込んでいるからもう大変。竹串とウエットティッシュを駆使しながら掃除をする。床も引き出しも調理台も拭いても拭いても、たまご
クサイ。いやぁんと嘆き、たまごのニオイに悪態をついていたら、怒られていると勘違いしてチョロ助、ますます泣き叫ぶ。
ちょうどその時、風邪をひいていたこともあって鼻
垂れ小僧であったチョロ助。「ハナかむハナかむハナかむ」と大騒ぎ。普段でもちゃんと鼻はかめるのだが、パニックになってしまうと、その頻度が半端じゃない。
鼻をかんでティッシュで拭き終わると、すぐにハナかむと騒ぐ。そしてまたハナをかみ終わるとハナをかむと言う。つまり、絶え間なくハナかむ
攻撃を仕掛けてくるのだ。ハハの
関心をひきたくてそうしているとわかってはいるものの、ハハも頭に
血が
上っている状態では、なかなかハナかむ攻撃をかわすことができない。ムキになってずっと鼻を拭き続けていたのである。
大人気ない・・・。
ティッシュ一箱分が
消滅したんじゃないかな、このハナかむ
攻撃で。
ハハは頭に血がのぼりつつも、冷蔵庫から新たにたまごをひとつ取り出し、ボウルに割り入れて、牛乳を150mlはかって入れる。泡立て器で混ぜて、ホットケーキミックスを入れてぐるぐる混ぜる。フライパンにざあっと流し入れて、黙々と焼く。
その間、チョロ助は
どこにいたかというと、カウンターの上に座らせておいた。パニックになった時の
最終手段は、ここに
座らせること。もちろん、落ちないように気を払っている。台所と向かい合うカウンターに座らせれば、作業をしている様子が見える。そうすると、少しは落ち着くようだ。
ホットケーキを焼き上げてお皿に乗せ、バターを塗る。大きなまんまるホットケーキを2枚焼き上げたところで、チョロ助は食べる食べるぅと叫んだ。カウンターから下ろすと、自分でイスをちゃぶ台のところまで引いていき、座って
待っていた。切り分けてメープルシロップをふりかけて、ちゃぶ台に置く。いただきまーすと泣きはらして腫れぼったくなった顔を
にこにこさせながら、ホットケーキにかぶりつく。牛乳を注いだカップを持っていくとありがとっと言い、またホットケーキにかぶりつく。ハハも座って一緒にホットケーキを食べることにした。座って一口。
はあっ。
ため息ひとつ。さっきの
騒動は一体なんであったのだろう。なんでハハもあそこまで
爆発してしまったのだろう。チョロ助もなんであんなにまで
パニックになるのだろう。
ホットケーキをパクパク食べる。食べ終わる頃には
ふたりとも、何事もなかったかのように普通に過ごしていたのであった。
疑問と反省と自己嫌悪。繰り返す日々は続く。
ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる。記憶の中の
まるまるまんまる時計。ゆっくりのんびり、時を刻んで行く。
夕ごはん。麻婆豆腐。大人は自分で、七味唐辛子を加える。

あとはハム巻ききゅうり。オババがよく、出してくれたなあ。
チョロ助のお弁当。

当たり前だけど、ちっちゃな子どものお弁当作りなんて、初めての経験。とりあえず、食べ慣れている物。その中でも食べる確率の高いものを詰める。
お弁当
初日。気合い入れて作ったら、チョロ助、
熱出して、はぁい、お
帰りなさい!
ああ、よくあるパターンよね、これって。
チョロ助は今のところ、熱を出してもとっても元気、食欲落ちず。ハハと一緒に、家でお弁当を広げて食べる。これはこれで、楽しいからまあいいか。
いただきものの江戸崎かぼちゃ。

去年はプリンにしたけれど、今年はおかずに使ってみる。鶏肉との炒め煮。
夕焼け小焼けで日が暮れて。

胸を打つとは、こういうことか。

朝ごはん。食パンと紫芋あんパン・・・かな?実践学園のパンかな?

ポケットファームどきどきへお買い物。

大きな木の下は、風の通り道だ。これから来るじめじめ梅雨を前にして、今のうちに心地よい風をたくさん受けていようと思っていたころ。
夕ごはん。いろいろ考えたけれど、シンプルに焼いてみた江戸崎かぼちゃ。

これが大当たり。ほくほくで甘い、というよりは濃厚な味わい。かぼちゃが苦手な師匠も、これは美味しいと喜んだ。
どきどきで買ったフライをお皿に盛り付けて、夕ごはん。

朝ごはん。どきどきで買ったパン。野菜のリュスティックだったかな。

チョロ助のお弁当。よく食べるけれど、やっぱり気分次第のところもある。

見事、完食!ブラボー!
夕ごはん。焼きそばモリモリ大盛りで。

朝ごはん。これは、水戸駅構内にある神戸屋のパン。

電車に乗って遊びに行った帰りに、サッと立ち寄れるから便利。それと、チョロ助の食パンから切り落としたミミ。ハハは端っこも、ミミも大好きだ。
お昼ごはんはお外ごはん。CoCo壱番屋へ。チョロ助、ココイチのカレーはよく食べる。

帰ってくると、庭へと飛び出した。

縁側に出るのに使うサンダルを、履いていっちゃうチョロ助。
転ぶぞぉ。
インゲン、トマト、ラディッシュ?

おやおや、ラディッシュは様子がおかしなことに。青いトマトはチョロ助が、採っちゃったものだ。
石が大好き。庭に敷き詰めてある小石や砂利は、魅力的な遊び道具。

雨水升の蓋の穴から小石を入れたり、散水栓の蓋を開けて小石を詰めたりしている。そのうち、庭に放置してあったガラスの器を見つけて、
「どうぞぉ」
と、石を入れて持ってきてくれる。
夕ごはん。うーん、この日は飲み飲みモードだね。

スティックブロッコリーに、二十日大根に、師匠の畑のインゲン、きゅうりに、ちくわきゅうり。味噌マヨネーズで食べる。あとはフライドポテト。

厚揚げ焼いただけ。

朝ごはんはホットケーキ。お気に入りのホットケーキミックス。

ハハが支度をしていると、気配を察したチョロ助が起きてきた。

起き抜けに、泡立て器つかんで混ぜ始める。この時は、数回、混ぜて満足。すぐにどこかへ行っちゃった。
この日は爆発していませんぜ、ハハ。
チョロ助のお皿には、ミニトマトにバナナにさつまいも。

私と師匠が飲むチャイをチョロ助にもいれてあげる。もちろん、牛乳追加で。
師匠と私は、メープルシロップでいただきます。

メロン星人にならぬよう、かなり間隔をあけてメロンを購入。

どきどきにはよく行っていたけれど、毎回、買ってなんていられない。
ある日、どうしてそうなったのか経緯は忘れちゃったけれど、おそらく師匠がまた、
唐突に言い出したのだと思う。
かみね動物園にでも行くぅ?
ゾウ見てカバ見てサイ見て、ニホンザルを見て、ライオンやトラも見たかな、クマも見たかな。だいたい一周したので、この日はもう終了。せっかく日立方面まで車で来ているのだからと、どこかでお昼ごはんを食べることにした。
どきどきのレジ付近に置いてあった、ローズポークが食べられるお店の紹介冊子。そこに日立のお店が掲載されていた。かみね動物園からも近かったので、そこへ行ってみることにした。とんかつ専門店 とん。

とんかつと言えば山盛りキャベツ。が、とんかつと一緒にキャベツが盛られてこなかったので、あら不思議。

「あの・・・キャベツって、別注文ですか?」
「・・・!あれ?ないっ?キャベツ来てない?いやぁそれは、ごめん」
お客さんの様子を見にやって来たご主人。尋ねてみたところ、慌てて厨房へと戻り、お詫びだと言って、チューチューアイスやらイチゴやらを手にやって来た。チョロ助は大喜び。
キャベツは最初に、とんかつとは別に山盛りで持ってきてくれるということ。スタッフが忘れちゃった。
とても愛想がよく、気配りができるご主人。商売は
こうじゃなきゃ。
その日の夕ごはん。前に買っておいたスパークリングワイン。飲んじゃおっ。

ハヤシライス。赤味が強いのはトマトのおかげ。

確か、トマトとなんちゃらのハヤシライスとかいう素を使ってみた。
パン屋巡りにチョロ助を付き合わせるハハ。ここ最近は、笠間にある
森の石窯パン屋さんに行くことが多い。お店の前に広がる庭は、チョロ助にとってはいい遊び場だ。お店の外には東屋のような休息所が設けられている。買ったパンをそこで、チョロ助と一緒に食べる。
チョロ助はフルーツに目が留まるのか、デニッシュがお気に入り。

ミニサイズだからちょうどよい。フルーツだけではなく、ちゃんと生地も食べるので、買ってあげるハハ。
お庭で遊び足らない時は、そこからすぐの笠間芸術の森へと向かう。陶芸美術館や工芸の丘がある付近で、チョロチョロチョロ、駆け回って遊ばせる。それでもなかなか帰りたがらないチョロ助。時間が押してくるとハハは、家に帰ってから待ち受けている、洗濯取り入れ、夕ごはんの支度のことが気になってしまい、心ここにあらず状態に。
帰りたがらないわりには、車に乗せるとすぐ、寝ちゃうんだけどね。ならば、早く帰ろうよぉ。
塩パン。ちょうど焼きたてに巡り会ったので、買ってみた。

ぶどうパン。

すべて予約済みということもあって、なかなか買えずにいたのである。
さて、ここも最近よく行くパン屋さん。赤塚駅前ミオス内にオープンしたベーカリー グラース。

以前は、小麦というパン屋さんだったところ。小麦が閉店して、別のパン屋さんが入るという張り紙を見つけて楽しみにしていたのだが、場所柄、土日はお休み。タイミングが合わず、なかなか買えずにいたのである。
グラースのバターロール、きれいだね。口溶けもよし。

夕ごはん。前日の残りのハヤシに、スクランブルエッグをプラス。

あとは、トマトにチーズをのっけて焼いたものと、キャベツとウインナーの炒め物。
かなり、くじけているな。
朝ごはん。グラースのコーンパン。コーンパン大好き!ドンクや三越のジョアンでよく買っていた。

グラースでオススメ!というクロワッサンを買う。バターのいい香り。

パン屋さんに行くとワクワクする。やっぱり、パン屋巡りは楽しい。
ある夕方、師匠が帰宅するなり、
「すごい、夕焼け空だよ。ちょっと外に出てみよう」
と、嬉しそうに言った。いつもなら夕焼け空チェックのようにして、今日の夕焼けはどんな具合かしらと、暮れていく窓の外を気にかけている私。が、この日は夕ごはんの支度に気を取られすぎて、全く気にも留めていなかった。あぶないあぶない、見逃すところだった。
幕をおろさんと、赤く染まった雲が垂れ下がってきているかのようだ。

夕焼けに、すべてが染められ、溶け合い、同化するような瞬間。

この夕焼け空に、何を思う?

窓ガラスに映る夕焼け。窓ガラスがまるで、スクリーンのようだ。

そんな夕焼けに魅せられた日の夕ごはん。かぼちゃのマリネ。

まるごと江戸崎かぼちゃを消費するために、本で見かけたレシピで作ったもの。バルサミコと生クリームと・・・あと何だっけ?私は好きな味だったけれど、師匠はイマイチの様子。
あとはアジフライ。

パルちゃんのレンジでチンするだけ、アジフライ。なかなか優れもの。
ふうっ。今日も乗り切れたかなあ。乗り切ったと思いたい。
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