さつまいも。そのまま食べても美味しい。栄養価も高く、代用食として大活躍してきた歴史もある。しかも、値段が安く、そのうえ保存もきく。口考えてみるといいこと尽くめではないだろうか。、さつまいもなどと気軽に呼び捨てにしたら、ばちがあたりそうだ。明日からは心を入れ替えて、
さつまいも様、お芋様、さつま姫などとお呼びしなければならない。
尊敬の念が足らなかったようである。
さて、そんな素晴らしい
お芋様の力を借りて、やっぱり美味しいパンを焼いてみたい。
お芋様が
ごろごろ入っているのも魅力的だが、今回は生地に練りこむようにした。お芋様の甘味と香りをパンの中に
ぎゅうっと閉じ込めたい。
何回か焼いてみて、パンの出来上がりが安定していること、とくに意識せずに
もぐもぐもぐと食べられること、とくに師匠から指摘はなく、
さらっと普通に完食していること、などなど以上のことから
ぐるまる堂印のレシピに決定。レシピとはいっても材料はいたって単純なので大げさなような気もするが。とりあえず、
味噌バターかぼちゃパンに続くパンができて、まずは一安心である。
今月の紅茶教室の差し上げパンとしても焼いてみた。恒例の朝の試食会では、とくに問題はなかったようである。

さつまいもの甘味と香りは感じつつも、わりとあっさりしているという印象
が残った。

そのまま食べても十分美味しい。何もつけずに食べられるので、朝忙しいとき、ちょっとバターなどを控えたいときにはぴったりかもしれない。
ではでは簡単に、
みそごまサツマパンのレシピを紹介する。
食パン型1本分。おそらく一斤分~一斤半分くらいだろうか。

左端の大きな型を使用。上端幅10.5×下端幅9×高さ10cm。
上長辺19.5×下長辺18cm。
<材料>
強力粉270g
(100%)
さつまいも135g
(50%)
味噌35g
(13%)
練りゴマ16g
(6%)
上白糖16g
(6%)
水162~175g
(60~65%)
酒粕酵母86g
(32%)
★さつまいもはマッシュしておく。完全になめらかにならなくてよい。
★さつまいもの量はお好みで加減を。私の場合、40~60%くらいの幅で混ぜ込む。%があがるほど、よりそのまま食べて美味しいが、サンドにはやや不向きかも。
★味噌については白味噌、いわゆる「白こし」の味噌を使用。赤味噌でも問題なし。また、それぞれの味噌で塩分が異なるので、お味噌汁などで確認をしてから、パーセントを調整。
★お砂糖はお好みで。
★この季節は、やはり水分をいつもより多めに。最後にさつまいもを生地に混ぜ込む方法をとっているので、あまり少ないと生地がかためになる。状況にあわせて調整を。
<ぐうたらで楽ちんな作り方>については、
味噌バターかぼちゃパンのレシピをご覧くだされ。練りゴマは油脂として入れているので、バターを入れ込むのと同じタイミング・方法で。今回は大きな食パン型一斤分なので、オーブンでの焼成時間は
230度で5分→200度で40~45分くらい。
さつまいも効果でみみまでしっとり柔らかな美味しいパンになる。練りゴマの香りは「言われないとわからないくらい」。だが、トーストすると味噌+練りゴマの香ばしい香りが漂ってくる。さつまいも自体が淡白なので、もう少しごまの風味を楽しみたければ、量を増やしてみるといいかもしれない。
みそごまサツマのパンは、
味噌バターかぼちゃのパンと同様にサンドとしても大活躍である。パン自体の味がわりと強いので、具自体にあまり味付けをしなくて済む。また、レタスなどをたっぷり挟むと、味のバランスがとれてちょうどいい。紅茶教室の翌日、師匠のお弁当と私のお昼にサンドを作ってみた。
野菜不足解消サンド。

たっぷりサラダ菜+にんじん・赤と黄色のパプリカ+すりゴマ+ちょいマヨネーズ+サラダチキン(シソ風味)。それと必ずジャムサンドもつける。いつもどおりのクリームチーズ+カシスジャム。一瓶あけたら、とにかく食べきるまで使うしかないのが我が家の掟・・・。
近頃、これが定番になりつつある、サラダチキン。

スーパーで「柚子コショウ」「ハバネロ」「たまり醤油」などなど、いろいろな味付けで売られているサラダチキン。しっかりと味がついていて、そのまま使えるので重宝している。一度楽を覚えたらなかなか元には戻れない。
いかん、いかん。
この日は、
リプトンのミルクティーを一緒に。

ちょっとかわいいパッケージ。甘味はかなり強いが、
ぱっと飲めるので便利。だが、紅茶教室に通っているのに、こういうものばかりに頼っていていいのだろうか・・・。
いかんいかん。
この間、奈良へ行くときに焼いていった
味噌バターさつまもとっても美味しかった。こちらはさつまいもの分量を増やした方が美味しい。バターとさつまいもが好相性。みそごまサツマより、もっとふんわり柔らかめのパンに仕上がった。そのまま、
ぱくぱくぱくと食べてしまいたい感じである。
茨城は野菜王国であり、
さつまいも天国でもある。大産地に住んでいるからには、美味しいさつまいもをもっと堪能してみたい。直売所に行くと、日によってだがいろいろな品種がおいてあることもある。「紅いも」をみかけたので、次は紅いもを使ってパンを焼いてみよう。
そして、さつまいもだけでなく茨城には忘れちゃいけないこんなものもある。それは
水戸藩ラーメン。
金龍菜館という中華屋さんで注文。NHKテレビで水戸藩ラーメンが紹介されていた時に、登場したのがこのお店だと思う。師匠も私も水戸藩ラーメンについての知識は乏しいので、とりあえずこのお店にやって来たというわけだ。
あの有名な黄門様こと
水戸光圀は、向学心旺盛な方であり、とくに食については
「日本ではじめて」ということをいくつかされている。そのひとつがいわゆるラーメンなのだ。水戸藩ラーメンという看板をいたるところで目にするのだが、私が食べたラーメンと一致するものかどうかはよくわからない。
「水戸に来たからにはやはり食べておかねばなるまい」
「そうそう、これは避けては通れぬ」
「これは
水戸市民の義務である。納税の義務と同じである」
いやあ?それは、ちょっと、違うかも。
まあなにはともあれ、食べてみよう。

スープはいたって淡白だが、味はしっかりしている。ついてきた5皿の薬味を入れるとぐっと味がひきたつ感じだ。このチャーシュー、大きさもさることながら、厚みがある。今流のとろけるチャーシューではなく、しっかりとした肉質のもので、とってもとっても美味しかった。ラーメンにとろけるチャーシューだと、ちょっとしつこく感じてしまい、不満に思っていた私。
いつも師匠に言うのだが、私の
「一度やってみたいシリーズ」に「
がつんと
チャーシュー麺を食べること」がランクインしている。チャーシューでどんぶりが埋め尽くされているような、そんなチャーシュー麺を食べるのが
夢である。そんなの簡単、単に注文すればいいのではないかと思われるかもしれないが・・・
小心者の私、なかなか「チャーシュー麺」の言葉を発することができないのだ。ちなみに、
ロールケーキ一本、カジカジとかぶりついて食べる。
というのも
「一度やってみたいシリーズ」に入っている項目である。
以前、師匠がおみやげに買ってきてくれた
見波亭のバームクーヘンをまるごとかじってみたことがある。師匠が私の前に座って
にこにこにこしながら
じいっーと眺めていたので、ちょっと恥ずかしくなってしまい、一口で終わりにしてしまった。
もじもじ。 なんだか不完全燃焼で終わってしまったので、やはりロールケーキをまるごと
カジカジしてみたいのだ。
おしりかじり虫ー♪ちゃんちゃんちゃん♪
いつものことだが、話がだいぶそれた。
えーと?そうそう、水戸藩ラーメンである。麺に特徴がありやや茶色味を帯びている。

食感は
つるつるとして、喉ごしがとてもいい。
「うーん、悪くはないが、ご当地ラーメンならば、あともう一押し欲しい!」
「でもあっさりしているから、体にこたえないよね。
罪悪感がない。」
「どうして光圀ラーメンとか黄門ラーメンにしなかったんだろう」
「うーん、黄門(こうもん)ラーメンはちょっと食品としてはまずいのではなかろうか。それか商標登録にひっかかるのかも。水戸藩はわかりやすいがね。」
「
ご老公ラーメンのほうが可愛らしくていいのでは?テレビで助さん格さんもそう呼んでいるし、ご老公といえば光圀だよね」
「確かに。そうだなあ・・・あとは
ご隠居ラーメンとか。あ、でもそれじゃ光圀ってわかりにくいかな」
「あ、でも、ラーメン作ったときはまだ隠居していないんじゃないの?」
延々と水戸藩ラーメン談義は続く。一度お試しあれ。
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